2021年5月13日木曜日
本日より、HANASOU!をリリースさせて頂きます。
この日を迎えるまでに、多くの方々との出会いがありました。
この出会いを通じて得た学びは、何物にも代え難い財産です。
HANASOU!に関わっていただいている皆様、本当にありがとうございます。
まだまだ未熟なHANASOU!ではありますが、
頂いたご縁とともに、大きく育てて参りたいと思います。
引き続き、ご指導のほどよろしくお願いします。
さて、第1回目のブログですが、
タイトルは、「もっと、みんな、自分のキャリアのこと、自由に。」にしました。
HANASOU!のトップページも記載がある、キャッチコピーそのままです。
このキャッチコピーには、
もっとみんなが、会社の中で、自分自身のキャリアについて、自由に、話せるようになったらいいのにな、といった思いを込めています。(そのままですね)
というのも、
実は、このキャッチコピー、私自身が経験した出来事が背景にありまして、少し、そのお話をせて頂きたいと思います。
キャリアカウンセリングを導入いただいてる、あるクライアント先での出来事です。
導入してから数か月たったころ、順調に相談件数も増えてきたので、従業員の皆さんが活用しやすいように専用の部屋を作りました。
場所は、従業員用の休憩スペースの端っこです。
専用の部屋もできたし、これからたくさん相談にこられるぞ、と意気込んでいたところ、とたんに、相談件数が激減してしまいました。
原因について、人事の方と協議したところ恐らく、相談したい人はいるものの
キャリアカウンセリングルームに入っていこうとしている様子を休憩中の従業員に見られてしまうことを避けたくて、
みんなが相談を控えるようになったのではないか、という結論に至りました。
そのため、運用体制を従来の方法に戻し、空いている会議室で実施することにしたのですが、
とたんに、相談件数が回復し始めたのです。
この一連の出来事には、様々な要素が含まれており、たくさんの学びを引き出すことができますが
一つ明らかなことは、まだまだ、会社の中で、自分のキャリアについて自由に語ったり、
相談することって、普通のことではないんだな、ということです。
恐らく、ご本人は、ただ単に、外部のキャリアの専門家と話をしてみたかっただけなのに、キャリアカウンセリングルームに入っていく様子を見られることで、
「あの人、転職考えているんじゃないかしら」といったことを思われてしまいかねず、無用の懸念や見解を持たれてしまうことを危惧され、相談を控えるようになったのではないかと思います。
自分のキャリアについて、深く考えたり、専門家に相談しようとする行為が、自分の預かり知らぬところで、自分自身にとって不利益になりかねない。
確かに、そんな危険な状態では、誰も相談しないと思います。
こうした経験から、
会社の中で、自分のキャリアについて自由に語ることが、まだまだ普通のことではないんだ、ということを実感するとともに、
もっと、自分のキャリアについて、自由に語れるようになればいいな、という思いを持つようになり、今回のキャッチコピーが生まれるに至りました。
組織マネジメントの観点からは、
心理的安全性を確保することが重要である、ということは誰もが同意するとだと思います。
そのために様々な施策を展開しているケースも多いと思います。
そうした取り組みの成果を図る一つの物差しとして、従業員の方々が、自分のキャリアについて、
自由に語ることができているかどうか、ということを位置付けてもいいのではないかと思います。
※この辺りのアプローチとして、HANASOU!ではキャリアエンゲージメントサーベイという機能をベータ版ではありますが備えさせて頂いており、
ユーザーの皆様のお声を反映させながら改善して参る予定です。
さて、従業員と組織の関係性が大きく変わろうとしている中で、ここで述べたような、自分のキャリアについて、
自由に語り合える環境を、社内に作ることができるかどうかは、今後、優秀な人材から選ばれる組織になっていくうえでも、非常に重要な取り組みになっていくと思われます。
特に、人口が急激に減少する社会における人材採用戦略の観点からも、社内に、従業員が自分のキャリアの実現をサポートする体制の整備は
欠かせない要素となるでしょう。
もし、こうした考えに共感頂けるようでしたら
「HANASOU!」は、必ずや、ご期待に応えられるものと確信しております。
お気軽にお問い合わせ頂ければと存じます。
2021年5月13日 フライングカラーズ株式会社 代表取締役 森山かずお